医療

福祉士の種類-精神保健福祉士-

人の心の闇を取り除いてあげる仕事

精神保健福祉士は、メンタル的なトラウマがある、
精神上の問題があるという人の相談を聞いて、
その精神状態を正常に戻すお手伝いをしたり、
トラウマを取り除くためのアドバイスをしてあげる仕事です。

現代社会で生きていくにあたり、
精神面の疾患をもつ人が非常に増えているといわれています。

うつ病やノイローゼ、自立神経失調症など、
さまざまなメンタルの病気を持つ人がいますので、
そういった方々がよりスムーズに日常生活を送ることができるよう、
サポートするのが精神保健福祉士の業務の中心です。

主な職場に、心療内科や精神病院、
地域の自治体の悩み相談室などがあります。
病院でこうした精神疾患をもつ患者の相談に乗るのですが、
実際の治療を行うのは医師です。
医師とはまた別のポジションで、患者のサポートをします。

自治体で運営している施設で働く場合は、
子どもの悩み相談室や、DV相談などの窓口で働くケースがあります。
DVにおいてはすぐに対応が必要だと判断された場合は、
被害者の身元を安全な場所に移すためにいろいろな施設と連絡を取り合い、
対応していきます。

精神保健福祉士に向いている人は、
とにかく人の話をしっかりと聞ける人ということが大前提です。
心の悩みを抱えている人は、
「誰かに聞いてほしい、理解してほしい」と思っている人がほとんど。
人の会話につい自分の言葉をかぶせてしまうという人は、
精神保健福祉士にはあまり向いていないかもしれません。

そして、自分自身の精神が健康であるということも、
この仕事において非常に重要になります。

日々接するのが何らかの悩みや精神疾患を抱えている人になりますので、
自分の精神状態がよくないと、
負の連鎖をしてしまうということにもなりかねません。
相手の心の闇を明るくしてあげる仕事になりますので、
相手に飲まれてしまってはいけないのです。

精神保健福祉士になるには

精神保健福祉士は国家資格を取得していないと
実務に入ることができませんので、
国家試験を受験する必要があります。
受験資格が定められており、
いくつかの受験資格のうち必ずあひとつは満たしていなければなりません。

ひとつは、福祉関連の4年制の専門学校を卒業していること。
次は短大を以上の学歴を取得し、2年程度の実務経験を積むこと。
そして4年制の大学を卒業後、精神保健福祉士育成校で1年以上学ぶか、
単打を卒業後育成校で1年以上学び、2年以上の実務経験を積むことです。

精神保健福祉士の仕事も、地域の自治体などで働く場合には、
精神保健福祉士の国家資格に加えて公務員試験に合格する必要があります。
精神保健福祉士は福祉関連の中でも
待遇に恵まれている仕事だといわれていますので、
今後目指す人が増えていきそうです。