知識と経験
経理の仕事をするにあたって、とても重要なものとなるのは、
経理に対する知識と経験です。
とはいえ、経験というのは実際に仕事についていないと
積むことができません。
未経験から経理をめざすという場合、
この実務経験がないという点が、
大きなマイナス要素になってしまうことも少なくないのです。
そこで、そのような経験のなさをカバーするための必要となるのが、
経理に関する知識です。
とはいえ、いくら自分で勉強を一生懸命にしても、
その知識をきちんと証明することのできるものがないと、
なかなか就職や実務へとつなげることができません。
そんなときに役立つのが、知識を証明することのできる各種の資格です。
経理に関する資格として代表的なのが、日商簿記検定でしょう。
これは、簿記に関する基本的な知識を問うもので、
3級から1級までに分かれています。
資格の種類
簿記には、個人商店などの帳簿計算に利用される「商業簿記」と、
株式会社の経理に利用される「工業簿記」の2種類がありますが、
日商簿記検定においては、3級では商業簿記のみ、
2級では商業簿記と工業簿記の両方を学ぶことになります。
また、さらにその上に1級がありますが、
こちらは実務経験が必要となるため、
まずは3級にチャレンジしてその後に2級を目指す、
という流れがいいのではないでしょうか。
簿記検定というのは、比較的独学でも取得しやすい資格ではありますが、
自分で勉強を続ける自身がない場合には
資格試験の学校に通うのも有効な手段です。
簿記検定の対策であれば、
3か月程度の比較的短い期間でも学ぶことができますし、
失業保険の受給中であれば、
無料で職業訓練として講義を受けることのできる方法もありますよ。
また、すでに簿記検定の資格をもっていて、
さらに上の資格をめざしたいという場合には、
税理士や公認会計士を目指すという方法もあります。
これらはとても難易度の高い資格ではありますが、
取得すれば転職や就職において強力な武器となるはずです。
また、最近注目されているのが、ファイナンシャルプランナーの資格でしょう。
こちらは、会社の経理というよりは、
個人の資産運用において活用されることの多い資格ですが、
持っていることで金融のプロとしてかつやくできるチャンスも広がるのです。
資格というのは、実際に活用してはじめて意味のあるものです。
資格を取得したら、ぜひ、それを生かして次に向けて動いてみてください。