報告

報連相は大事

まめな報連相を心がける

これは経理に限らず、どのような仕事でも言えることですが、
社会人として働いていく中で大切になるのは、
仕事の進捗状況やその結果などを
こまめに上司や先輩に報告する「報連相」です。

これは社会人になってまずはじめに、
新人研修などで教わることだと思いますが、
組織の一員となった以上、これは絶対に忘れてはならないことです。
とくに経理の仕事では、社員の勤務時間や勤務日数、残業の状況など、
データだけでは詳細が分からない状況が
生じる可能性のある情報も多く扱います。

社員がタイムカードを押し忘れた、直帰をしたために
帰りのタイムカードが押されていない、上司と社員の間で認識が違い、
サービス残業のつもりで依頼した仕事に
しっかりとタイムカードが刻まれていた…などなど、
ちょっとでも「あれ?」と思ったことは早い段階で確認する必要があります。

とくに給与計算というのは社員に支払われるお金ですから、
みなとても気にする部分です。

少しでも計算ミスがあって金額が少なくなってしまったなどがあれば、
それはあとから追加で支払うとしても大きな不満が残るはずです。

会社全体の信頼にも繋がる

また、取引先との仕入れや売掛金の管理などは、
会社全体の信頼にかかわる大きな問題です。

経理のミスが原因であったとしても、
相手は会社そのものの信頼感やイメージとして見る場合も少なくありません。

つまり、そういった意味では会社の責任を大きく背負った一人が
経理ということになるのです。

そんな大きな責任を持っている経理の仕事だからこそ、
こまめに報告することで、
ミスがあったときに早い段階で発見できるようにしたり、
業務の中でなにかが変更されたような場合には、
それを早急に周知する「連絡」が必要であったり、
トラブルの起きる前に、「ちょっと変だな」と
感じた時点で「相談」することが必要なのです。

ごく基本的なことですが、何事も仕事は、
基本のしっかりしている人が応用力を身につけることができるのです。

なかには、「報連相なんて必要ない」と主張する人もいますが、
それは元々の能力が高く、
かつ、仕事の基本をしっかりと身につけた後の状態の人です。

つまり、上司に「報連相」をせずとも、
自分で上司代わりに判断する能力を持っている人のことであり、
そうでない人が安易に真似をするのはとても危険です。

まずは基本に忠実に、しっかりと報告、連絡、相談をしていきましょう。
このことは、まわりからの信頼を高める上でも効果的なんですよ。