経理の仕事

責任感と信頼が大切

信頼があって成り立つ仕事

経理の仕事に携わる上で大切となるのは、お金を扱ううえでの責任感と、
そのような責任のある仕事を安心して任せてもらえるだけの、
会社や周囲のスタッフからの信頼感です。

当然のことながら、経理という仕事は会社のお金を扱うことになります。
会社の規模にもよりますが、それは大きな金額であることが多く、
さらにその扱いはその会社で働く従業員全員に影響することになるのです。

つまり、会社のお金を扱う経理の仕事にはそのような、
大きな責任を伴う仕事をしているとう自覚と責任感が必要になります。

責任感を持つこと

しかし、とても残念なことですが一部の企業のなかには、
企業の持つお金を不正に自分のものにしようとする
不正経理を企てる人が存在することも事実なのです。

不正経理は発覚すると会社内での処罰を受けるだけではなく、
状況によっては大きな賠償問題にも発展する
「犯罪」ということになります。

このような不正経理を行うのは、
ごく一部のとても悪い人がやるものというイメージを
持っている人も多いかもしれませんが、
じつはこのような大きな事件に発展するような不正を行った人も、
初めはほんの「出来心」であったそうです。

このくらいなら誰にも分からないだろう、
ちょっとくらいならバレることはないだろう、
そんな気持ちで手を出した不正が幸か不幸かうまくいってしまい、
それがやみつきになってどんどん大きな不正へと
転がっていってしまったというケースがとても大きいのです。

もしかしたら、そのような「小さな不正」に手を出した背景には
会社への不満があったのかもしれません。
しかし、不正をしてしまったら明らかに
その人の罪であることは間違いないのです。

このようなことは決して人ごとではなく、
いわゆる「魔が差した」状態からスタートするものなので、
経理に携わる人には強い責任感と自覚が欠かせないのです。

同時に周囲からの信頼を得ることが仕事を円滑にすすめるためには
とても有効となり、万が一会社内で不正が行われている疑いが生じた時に
自分があらぬ疑いをかけられないで済むという利点もあります。

責任感と信頼感というのは、
短期間で簡単に手に入れることのできるものではありませんが、
日々の積み重ねで必ず手にすることができるものです。

経理という仕事に誇りをもち、
会社のお金を預かるという大切な仕事を
任せて貰っているということに感謝の気持ちを忘れないことで責任感のある、
信頼される経理スタッフになれるはずですよ。